Technology
確立された手法だけで組み上げた、説明可能な解析エンジン。
TerraWatch の自動解析は、査読された公知の手法とグローバルなオープンデータの組み合わせです。ブラックボックスを含まず、すべての数字の根拠を説明できます。
衛星判読の浸水域ポリゴンと Copernicus DEM GLO-30(30m標高)から、 FwDET(Floodwater Depth Estimation Tool; Cohen et al.)の考え方に基づき浸水深を推定します。 浸水域の縁の標高を水面標高として内挿し、各セルの地盤高との差分を深さとする手法で、 観測画像に依存せず判読ポリゴンだけで計算できるのが特長です。出力は30m解像度のクラウド最適化 GeoTIFF。
欧州委員会共同研究センター(JRC)の Huizinga et al. (2017) “Global flood depth-damage functions” のアジア標準曲線を用い、浸水深に応じた損傷率を 建物・農地に適用します。最大被害単価は各国の経済水準で調整(暫定値)。 建物は フットプリント実測面積 × 損傷率 × 単価、農地は土地利用データの耕作地セルに同様の計算を行います。
曝露人口(40%)・被害額(30%)・被災建物(20%)・重要施設(10%)を、 固定アンカーの対数スケールで 0–100 に合成します。相対評価ではなく絶対基準のため、 イベント間・自治体間でスコアを直接比較できます。現地確定値が得られた段階で、CSV 取り込みにより上書き可能です。
これらの自動推計は初動の優先順位づけのための暫定値であり、現地調査・確定統計に代わるものではありません。 衛星判読の検出漏れ(樹冠下・市街地のSAR特性等)、人口・建物データの鮮度、単価設定の仮定が結果に影響します。 TerraWatch はすべての数字に手法と仮定を明記し、確定値による置き換えを前提に設計されています。
PostGIS(ベクター・統計)、MinIO(COGラスター)、Martin / TiTiler(タイル配信)、 NestJS API(認証・権限・解析ジョブ)、Next.js + MapLibre(Web/PWA)。 すべてオープンソースで、クラウド1台にもオンプレミスにも同一構成で展開できます。